グラブの出来上がるまで(製造工程)
グラブの素材は厳選された北米産ステアハイドです。
画像のように牛1頭の半身分です。
この牛の大きさによって素材の名前が変わることがあります。
この牛革を皮革工場でグラブに最適な、油脂分をふくませた革に仕上げられてグラブ製造メーカーに送られてきます。
当然のことながら天然素材なので色によっては染色した色むらや厚み、革の硬さ、上下左右の伸び縮み、キズなど1枚づつすべて違うものから1個のグラブが出来上がります。
この工程は1頭の牛革からグラブの各パーツを切り分ける裁断の工程です。
グラブの型紙を元に作った鉄製のタガネを当てて裁断機でパーツ取りをしているところです。
それぞれのグラブメーカーは長年の経験と勘でキズを避け革の繊維の流れを見て、グラブのパーツに最適な伸び縮みのパーツに切り分けていきます。
各パーツに最適な部位を切り出していきます。
昔はこの工程のみを専門に裁断師として生計を立てておられる方がおられたほど、グラブ作りの基礎となる重要な工程です。

先ほどの裁断した各パーツの厚みを均一にそろえるため、切り出したパーツをすべてこの機械に通して厚みをそろえます。
この作業て革の硬さを調節していきます。
この作業をすることで、縫製のしやすさや、最終のグラブの硬さが決まってきます。

このパーツがグラブ1個分の標準的なものです。
このパーツを縫い合わせることでグラブが出来上がります。
左画像の上部分のパーツが外側甲の部分のパーツでこれにはみ出しをかませながら外側を仕上げ中央の平(受球面)部分と縫い合わせ、裏返しにすると外側部分は縫製完了です。
それに右上部の手を入れる部分のパーツを縫ったものを縫い合わせると縫製作業はほぼ完了です。
次にフェルトとファーバーで作った親指、小指の芯を入れ紐編み作業に入ります。
編み上がればグラブの最終の型付けをして完成となります。

先ほど切り出した各パーツを専用のミシンで縫って行きます。
この工程は当たり前のことですがかなりな熟練度を必要とします。
裏向けで出来上がったグラブの仕上がりをイメージして縫って行きます。
縫製工程の後、縫いあがったパーツの再度重ねて縫製をする部分の厚みを合わせて、余計な部分をすきとって行きます。
この工程で余分なグラブの重量をおさえ、なじみやすいグラブに仕上がります。
縫製した各パーツを裏返して電熱の入った型に入れ、伸ばしながら型をつけていきます。
裏の手が入る部分の縫製作業です。
裏の手が入る部分の縫製作業の後です。
縫製後、紐通しをするためにポンチで穴をあけていきます。

出来上がった裏(手を入れる部分)を型に入れ表(ボールを受ける部分)と合わせます。
右画像が標準的なグラブの芯です。
このグラブは軟式用のグラブの芯で芯のファイバーグラスに純毛フェルトと素毛フェルトではさんで、縫ったものに紐を通す穴をポンチで穴をあけた状態です。
この芯を親指部分と小指部分に差し込みます。
これが最終の縫製作業の前のものです。
表と裏を張り合わせたものを最終縫製で縫い合わせてテープを巻いていきます。
指の部分から平の部分にかけて特殊な油脂(ドロース)を入れることで、接着効果とグラブの保革を高めます。
ローハイドを使った紐編み作業です、この作業もけっこうな力とコツのいる作業です。
この後最終のグラブの型付けをします。

このような工程を経て国産野球グローブは完成します。
この作業工程は軟式グラブ、ソフトボールグラブともほぼ同じです。
見ていただけばわかるように野球グローブはほとんどが手作業で技術者の経験と勘に頼る部分の大きい商品なので、各グラブ工場、各職人さんごとにそれぞれの特徴が出ます。

現在の製造工場では
・グラブ全体の形のまとまり
・手入れのフィット感
・グラブで捕球時のグラブの素直な動きを作る。
このようなコンセプトのもとに製造されているメーカーさんです。
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